3:オープンライトの概念
オープンライトの概念は、Responsive な都市照明によって、他者を意識しない現代の 都市空間を、意識する空間へと変容させる都市空間デザインの概念である。研究のゴー ルである、他者を意識する空間とは、お互いに顔見知りになっている空間を指す。さら に、顔見知りとは、お互いに会話をし、紹介をしあうようなコミュニケーションを経て いないが、なんらかの方法によって相手の姿形、声などから相手を認知できるようにな っている状態を指す。本研究がこのゴールの先に掲げているビジョンは、Social Capital の増大による、心理的、社会的安全性であり、また、都市空間の感情的な質の向上であ る。本研究では、光によって都市空間での人の振る舞いを変化させ、他者を意識する空 間を作り出す。 本章では、光によって顔見知りの状態を作り出す2つの方法、ゴール、検証の基準を 示す。さらに、この2つの方法を基に、実際の都市空間の状況を想定した4つのオープ ンライトと、その共通要素の基本設計を示す。