デジタル領域の仕事

ユーザー経験デザイナーとして、
私は最近のPCの急激な進化とともに様々なソフトウェア、
アプリケーションの仕事をしてきました。



世界最初のウインドウズ8タブレットPCのためのタッチベースのアプリケーション

ウインドウズ7マシンに手を加えてタッチ操作ベースのPCを作るミッションでした

デジタル領域での他の仕事


ウインドウズ8タブレットPCのためのタッチベースのアプリケーション



サムスン電子が2013年に最初のタブレットPCを発売した際、私はユーザがタブレットを自由に持って写真を撮影できるアプリをデザインしました。

最初のウインドウズ8タブレットの可能性をどのように引き出すか、が課題でした。マイクロソフトがウインドウズ8に加えていたカメラアプリケーションは、タブレットPCの持ち運び自由な特徴を生かしていませんでした。そこで、私たちは、既存のカメラアプリを大幅に改造する方法で、短い期間で新しいアプリを作り出しました。

ウインドウズ8タブレットの可能性を引き出すために私が想定したストーリーは、”タブレットを手に取って、友人の写真を撮影し、そのまま写真に書き込みをして、友人の輪の中でその写真を共有する”というものでした。スマートフォンに似た経験です。

ウインドウズ7マシンに手を加えてタッチ操作ベースのPCを作るミッション



ウインドウズ8が発売されるまで、PCのためのタッチ操作を基本としたアプリケーションは充分にありませんでした。サムスン電子は、iPadと競えるタブレットPCを開発していましたが、当時のウインドウズ7は、タブレットの状態では使いにくいものでした。

私たちの戦略は、ウインドウズ7の中に、タッチ操作のアプリケーションセットを組み込んで、日常の利用シーンではiPadのように使えるPCを開発することでした。

デザイナーとして私は、このプロジェクトの最初のコンセプトから、アプリの基本設計までをPunchcut社と共同で行いました。

完成したアプリのセットは、CES2011で披露され、2013年にウインドウズ8が発売されるまで利用されました。この製品のユーザ経験コンセプトは、IDEA Awardのファイナリストに選ばれました。


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S-Launcher

Sランチャーはサムスン電子のウインドウズPC専用のランチャーアプリケーションです。私はそのデザインを担当しました。アップデート版では、ウインドウズ8を想定したタッチ操作を加えています。


ジェスチャー操作の設計

ベッドに寝転んでストリームサービスで音楽を聴きながら、どうやってPCを操作しますか?あるいは、料理をしている最中にクックパッドのウェブページをめくりたくなったら、手が食材で汚れたままでは操作できないでしょう?

このアプリケーションでは、このようにいくつかの想定シナリオをもとに、いくつかの基本的なジェスチャー操作を実現しました。私は、機能の提案から始めて、ユーザシナリオ制作、そのユーザビリティの検証まで一連のデザインを行いました。



インクジェットプリンタのためのタッチUI

(ブラザー工業での仕事)スマートフォンが登場してから、ユーザはより直観的、感覚的な操作を求めるようになりました。プリンターの操作パネルにも変化が必要になり、私は最初のタッチパネル操作のUIをデザインしました。

プロフィール

藤村憲之

デザイナー、作家、研究者

空間、身体性、接触をテーマにアートとデザインの分野で活動を続け、現在は人と人を繋ぐ都市照明のデザインに取り組んでいる。主な仕事は、パプリックアートではRemote FurnitureがVictoria and Albert美術館にて展示。ユーザ経験(UX)デザインの分野では、サムスン電子Windows8タブレットPC用アプリケーションが同社製品の一部になっている。

米国インダストリアルデザイナー協会IDEA賞ファイナリスト、ドイツ銀行学生アートコンペティション1st prize、くまもとアートポリス町並みコンペ佳作などを受賞。

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